安全や品質向上、環境負荷軽減のために
私たちが取り組んでいること
独自の定温輸送システムや物流ネットワークで首都圏の物流をリードする「NTSロジ」では、企業の社会的責任(CSR)を重視する観点から、輸送や作業に関わる安全の確保や物流品質の向上、環境負荷軽減などについて全社的に取り組んでいます。
これらはお客さまの満足につながるだけでなく、広く地域社会の安全や発展に貢献するものであり、同時にスタッフの意識向上にもつながる重要な活動です。
物流品質向上への取り組み
当社がGPSによる車輌の運行管理システムを業界に先駆けて導入したのは、平成5年(1993年)のこと。今でこそGPSの利用は当たり前になりましたが、物流にこのテクノロジーを応用し、日本初のシステムを完成させたことで当時は話題を呼びました。このシステムのおかげで、平成7年(1995年)に阪神淡路大震災が発生した際も出荷物の状況を迅速に追跡管理することができました。
アプローチ1 自社独自の品質管理マニュアル
NTSロジでは、国際規格の品質マネジメントシステム認証を全事業所で、2004年から2023年まで継続して取得して参りました。その間、蓄積したノウハウを活かし、自社独自のマニュアル作りに取り組んでいます。自社の品質向上のみならず、2024年問題をはじめ、業界が抱える課題にも率先して取り組んで参ります。
アプローチ2 CP(手順書)順守とファイル管理の徹底
さまざまなジャンルの商品を取り扱う物流拠点(事務所・仕分場)では当然「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」を順守していますが、なかでも事務所における「CP(手順書)」の順守およびファイル管理の徹底には細心の注意を払っています。こうすることで、情報の行き違いやこれにともなう作業のムダ(二度手間)を防いでいます。
アプローチ3 配送センターのショールーム化
配送センターはいわば、NTSロジの業務を表現する最良のショールームです。私たちはこうした考えにもとづいて、センター内の清掃・環境整備・美観維持に努めているほか、お客さまが見学に来られた際にはしっかりとした挨拶と笑顔でお迎えし、的確な説明ができるようにスタッフ教育を徹底しています。
アプローチ4 配送センターの巡回
総合管理室のメンバーによるセンター巡回を徹底することで、物流品質や安全性などを定期的にチェック・評価しています。チェックの項目は随時、最新のものにアップデートしており、評価精度の向上を図っています。
アプローチ5 改善活動
定温輸送を得意とするNTSロジでは、現場スタッフが全員参加して作業効率化や品質向上のアイデアを出し合う改善活動に取り組んでいます。現在、ほぼすべての社員とパートスタッフが参加中。平成27年度では、「全員参加」および「1人1件以上の改善提案」を目標に掲げています。
安全性向上への取り組み
荷主さまのところから送り先まで迅速かつ確実に配送・輸送を完了できるよう、また車内外で業務を安全に遂行できるよう、NTSロジでは下記の2点についてとくに注力しています。
アプローチ1 トラック運行上の安全管理
NTSロジでは、ドライバーの安全意識向上のための教育に本気です。集合教育による「ドライバー研修」では、安全運転技術講習に加えてセールスドライバーに必要なマナーなども指導。さらに個人指導による「同乗研修」も実施し、ベテランの安全管理者が新人ドライバーのトラックに2~3週間同乗しながらさまざまな局面に合わせた運転をレクチャーしています。
アプローチ2 センター内での安全管理
総合管理室のメンバーがセンター巡回を実施し、フォーク作業時のヘルメット着用や通行帯のチェック、作業の安全を脅かす危険箇所や破損物などのチェックを月単位で行っています。重大な事故やトラブルを未然に防ぐには、こうした安全管理が欠かせません。
アプローチ3 衛生士による健康ガイダンス
「人を大切に、お客さまを大切に、商品を大切に」をモットーにするNTSロジでは、衛生士による健康ガイダンスを実施しています。スタッフの日常生活などに着目し、一人ひとりの健康向上に役立つ情報を提供しています。
環境向上への取り組み
企業の社会的責任を重視する当社では、環境負荷を軽減する取り組みの一貫として、車輌のメインテナンスや排ガス対策にも力を入れています。
アプローチ1 トラックの対応年数を7年以下に設定
東京都がディーゼル規制を実施した平成15年(2003年)よりも前から、NTSロジではトラックの耐用年数を7年以下と独自に定め、車輌の入れ替えを徹底してきました。物流の担い手として、できるだけ環境に負荷をかけないビジネスを志しています。
アプローチ2 バイオディーゼル燃料(BDF)の導入
食用廃油から生成される軽油の代替燃料である「バイオディーゼル燃料(BDF)」をいち早く導入しました。二酸化炭素や硫黄酸化物を出さず、黒鉛排出量も従来のディーゼルエンジンの約3分の1というエコな燃料の活用で、環境への負荷に配慮しています。さらに当社では、地元の小学校の給食から出た食廃油を回収して燃料を自家生産するといった取り組みも行っています。